ミニミニ8mm映写機 3Dプリンタとレーザカッターを用いた8mm映写機の自作

3Dモデルデータとレーザーカッティングのパスデータと,組み立ての説明を公開しました.(組立説明書はロードに時間がかかります.)

ダウンロード 組み立て説明

フィルムのかけかえ方の説明動画を公開しました.

動画

概要

昨今,8mmフィルム映写機は製造されておらず,中古で買う映写機は重くて大きい.また,現在PCなどで手軽に動画を視聴できるが,世界が破滅してこの世のすべてのトランジスタ・ICがイカれた場合,ほぼ全ての動画再生装置が使えなくなってしまう.

そこで,3Dプリンタとレーザカッターを用いて映写機を自作した.

今回は機構の簡易化のため,無限軌道のフィルムとした.

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映写機; 全体像・フィルムと投影装置・ジェネバ機構・スイッチ

回路

製作方法

ギアの制作には3Dプリンタを用い,筐体の作成にはレーザカッターを用いた.筐体は2mmのアクリル板を,ギアにはPLAを用いた.動力にはタミヤのミニモーター多段ギヤボックス(12速)(ギヤ比5.1:1)を用い,軸にはタミヤの3mmシャフトを用いた.

ギアの制作にはGear Model For 3D Printerを用いた.間欠運動にはジェネバ機構を採用した.これはクローによる間欠運動よりも簡単に設計できるからである.ジェネバ機構は Thingiverseに上がっていたモデルと先述のサイトで制作したギアを組み合わせて作成した.

使用したジェネバ機構はスロットが6つあるものである.フィルムを送るための歯車は1回転で30コマすすむ大きさに設定した.

工夫と想定外 あと感想

アクリル板,透明のものしか用意しなかったため,遮光する必要がある前面を3Dプリンタで出そうとしたら歪んでどうにもならなかった.しょうがないからアクリル板で切ったが,アクリル板についてる茶色のシールを剥がさずに使えばいいことに気づいた.

現時点では歯車の位置をテキトーに決定しているため,ところどころかみ合わせが悪く,ジェネバ機構が噛み合う際に歯車が硬くなることがある.LEDとモータを並列にしていることも相まって,ジェネバ機構が噛み合う際,つまりフィルムが送られる際にモータに負荷がかかり,LEDに流れる電流が少なくなり,暗くなる(点滅する)ことが判明した.羽いらなかった.

歯車を自作して物つくったの初めてだし,専門的な知識があんまりない状態だったけど,意外とテキトーでもうまくいった.ギアの設計はwebページで半自動だったし,ジェネバ機構はネットに上がっているのを流用できた.

こういうニッチな物って作りたいユーザ自身が作らないとプロとか含めてだれも作ってくれないから,素人でも使えるパーソナルファブリケーションの機械って大事だと思う.

まだまだ3Dプリンタとかは進化しないと行けないと思う.例えば,3DCAD上で3ミリの穴をあけても,実際に印刷してみると2.5ミリしか穴の大きさがない場合があった.こういうのはユーザが試行錯誤で求めるんじゃなくて,ノウハウを機械側がためておく方が自然だろう.

その他